ヘラクレイトス、アリストテレス、庵野秀明

ヘラクレイトスf:id:ch1sh1k1:20150209135748j:plain

  • 紀元前535〜475年
  • 火を始原(=アルケー)
  • 万物流転説 Πάντα ρεΐ
  • 著作: 『万有について』『政治について』『神学について』?(原典は現存せず)

・著述の特徴…抽象的表現による詩作に近い文章。意図的に解釈を必要とする表現を用いており、自説の権威付けとして取り込みやすい。文章表現は(デルフォイの)神託に近似する。


つまり……


読みにくい!!!!


アリストテレスf:id:ch1sh1k1:20150209142126j:plain

後世のかの有名な哲学者アリストテレスをして、

一般に、書かれたものは読み易く、分かり易くなければならない。ただし、この読み易さと分かり易さは同じことである。この容易さは、多くの接続詞を使えば得られる。また、ヘラクレイトスの書いたもののように、句読を切るのが単純で無い文章の得られる物ではない。事実、ある語句が、後ろに付いているのか、それとも前のものに付いているのかが不明瞭なために、ヘラクレイトスの文章の句読を切るのは大変である。たとえば、彼の書物の冒頭もそうである。彼が言うには「常にあるロゴス(λόγος)について人々は無理解のままに留まる」が「常に」はどちらに付けて句読を切るべきかは明らかではない。ーーー『弁論術』第3巻 第5章

要するに

「読みにくい!!!!クッソ〜〜〜」

と言わしめています。




表現技法として……

ヘラクレイトスの用いた「神託のような」「簡潔」で「解釈を要する」表現技法は、権威付けに効果的であると同時に、ごく自然に解釈の多様性を生み出す。



エヴァンゲリオンの極端に説明を排除した叙述は、ヘラクレイトスに端を発する「アリストテレスも怒る」表現の最たる例である。

少なくとも、物語の創作として、ここまで便利な方法は無い。しかし、ともすれば紀元前より脈々と受け継がれて来た「鼻につくあざとさ」に勘付いてしまったが最後、チープな表出に他ならなくなってしまう……。



コラーーッ!!!!!!

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あっ!説明先生だ!!

「説明が無い」匂いを嗅ぎつけて飛んで来たぞ!!!!


説明先生はどんな飲みの席でも「魔法少女まどか☆マギカ」を説明してしまう危険な先生なんだ!!!!!!




逃げろ〜〜〜〜〜




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ドカーーーーーン!!!!!!!!!!!!!









DJ恐竜